能力を失った聖女は用済みですか?
「はーい。シータはこっちから掘るね?」
「じゃあ、私は反対から……」
私とシータはそれぞれ違う場所から掘り進める。
青々とした蔓を退け、しっかりと根付いた根を丁寧に辿りながら掘って行くと、固いものに手が触れた。
……イモ発見!!
怪奇現象でも超常現象でも、作物の収穫は楽しいもの。
私はドキドキしながら、イモの形を探り、傷付けないように少しづつ掘り進む。
しかし……掘って掘って、しつこいくらい掘っても……全体像が全く見えてこない。
イモは一晩で信じられない大きさまで育っていたのだ。
「ルナねぇさまぁーー!どうしよう!おイモ、大きすぎて取り出せないよー」
菜園の反対側でシータが叫んだ。
……こっちのイモがこんな状態なら、向こうだって同じはず。
シータだけじゃ、絶対に掘り起こせないサイズだ。
「シータ!王宮の子供達、全員集めてきて!今日は皆でイモ掘り大会よ!」
「はぁい!まっかせてー!」
言うや否や、シータは駆け出して行った。
子供ってイベント好きよねぇ。
私も、幼稚園の芋掘り好きだったなぁ……なんて呑気に考えていると、すぐにシータが子供達を連れて帰ってきた。
「おイモ掘るんだって!?」
勇んでやってきた子供達は、菜園を覗き込んで、目を見開いた。
自分達の知っているイモ(の大きさ)ではない……たぶんそう思ったはず。
「みんな仕事中に来てくれてありがとう。すごく大きいおイモが出来ちゃって二人じゃ掘り出せないの。手伝ってくれる?」
そう声をかけると、びっくりしていた子供達は目を輝かせ始めた。
シータがスコップを皆に渡し、各々別の位置に散らばると、いろんな場所で掘り進めて行く。
私の担当のところには、二人の子供が来てくれて、一緒に作業を再開した。
暫くすると、だんだんイモの形がわかるようになってきた。
縦が50センチくらいで横が20センチくらい……。
鮮やかな赤紫の、超巨大イモのご登場である。
「じゃあ、私は反対から……」
私とシータはそれぞれ違う場所から掘り進める。
青々とした蔓を退け、しっかりと根付いた根を丁寧に辿りながら掘って行くと、固いものに手が触れた。
……イモ発見!!
怪奇現象でも超常現象でも、作物の収穫は楽しいもの。
私はドキドキしながら、イモの形を探り、傷付けないように少しづつ掘り進む。
しかし……掘って掘って、しつこいくらい掘っても……全体像が全く見えてこない。
イモは一晩で信じられない大きさまで育っていたのだ。
「ルナねぇさまぁーー!どうしよう!おイモ、大きすぎて取り出せないよー」
菜園の反対側でシータが叫んだ。
……こっちのイモがこんな状態なら、向こうだって同じはず。
シータだけじゃ、絶対に掘り起こせないサイズだ。
「シータ!王宮の子供達、全員集めてきて!今日は皆でイモ掘り大会よ!」
「はぁい!まっかせてー!」
言うや否や、シータは駆け出して行った。
子供ってイベント好きよねぇ。
私も、幼稚園の芋掘り好きだったなぁ……なんて呑気に考えていると、すぐにシータが子供達を連れて帰ってきた。
「おイモ掘るんだって!?」
勇んでやってきた子供達は、菜園を覗き込んで、目を見開いた。
自分達の知っているイモ(の大きさ)ではない……たぶんそう思ったはず。
「みんな仕事中に来てくれてありがとう。すごく大きいおイモが出来ちゃって二人じゃ掘り出せないの。手伝ってくれる?」
そう声をかけると、びっくりしていた子供達は目を輝かせ始めた。
シータがスコップを皆に渡し、各々別の位置に散らばると、いろんな場所で掘り進めて行く。
私の担当のところには、二人の子供が来てくれて、一緒に作業を再開した。
暫くすると、だんだんイモの形がわかるようになってきた。
縦が50センチくらいで横が20センチくらい……。
鮮やかな赤紫の、超巨大イモのご登場である。