能力を失った聖女は用済みですか?
私と二人の子供達は、イモを取り出すことにした。
子供達は両サイドを持ち、私が真ん中を抱えて引き上げる。
身がぎっしりと詰まったイモはとても重いけど、なんとか気合いで地上に引き上げた。

「これ……おイモよね……」

子供の一人が息をきらしながら呟く。

「うん。ちょっと大きいけど、間違いなくイモね」

とは言ったけど、ちょっと大きいどころの騒ぎじゃない。
だけど、色も形もイモそのもので、これで味が良ければ世紀の大豊作である。

「ルナねぇさまぁー!おイモ、とれたよぉー!」

向こうでシータが叫ぶと、そこら中から歓喜の声が上がる。
子供達が、それぞれに巨大なイモを引き揚げて笑顔で勝鬨を上げたのだ。

「うわぁ!大きいー!」

「すげぇな!」

「俺のを見ろよ!まん丸だぜ?」

泥だらけの顔で笑う子供達。
イモの大きさを競い、嬉しさを体で表現するのを目の当たりにして、私も笑みを溢した。

「みんな、おイモ採れたわね!それじゃあ、土を払って一旦干すよ?」

「はーい!」

子供達は広げた敷物の上に、軽く土を払った巨大イモを置く。
イモは日の光で乾かしてから、風通しの良い涼しい所で保存する。
そうすると、1ヶ月くらいは保存がきく、と前に何かの本で読んだ。
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