能力を失った聖女は用済みですか?
新しいお菓子「ルナシータ」は、子供達によって小分けにされ、城下町へと配られた。
甘く歯応えがあり腹持ちがするお菓子は、瞬く間にレグラザードの人たちに気に入られ、今日作った分はすぐに失くなってしまった。
まさか、これほど大好評だとは……。
でも、これは朗報だ。
幸運にも巨大化したイモが、シャンバラを救う食料になれば、大地が潤うまで当座を凌ぐことは可能である。
但し、毎日毎食イモを食べ続けるのは飽きるだろうし、イモもずっと収穫出来る保証はない。
今日の収穫は単なるラッキーで、明日からはサッパリ……ということもあり得るのだ。
……と、嬉しい反面頭を悩ませながら、子供達と王宮に帰還する頃には、日はもう傾いていた。
よく働いてくれた子供達にお礼を言ってから、私とシータは王宮菜園へと片付けに向かう。
使ったスコップとか、保存するために干していたイモを仕舞わないといけない。
あれだけ「ルナシータ」に使っても、まだイモの在庫は十分ある。
派手に使わなければ、軽く見積もって、一週間は皆で食べられる量だ。
私とシータは二人でイモを担ぎ、倉庫へと入れた。
大きすぎるものは転がして、なんとか全部入れてしまうと、シータが大きく伸びをした。
「うーん。今日は良く働いたぁ!」
「ほんとね!お疲れ様、シータ!」
「でも、楽しかった!ルナシータ、みんな喜んでくれたもん!美味しいって言われるの嬉しいね、あ、でもシータが作ったんじゃないけど……」
「ふふっ。ちゃんと手伝ったでしょ?ルナシータは皆で作ったものよ。名前にもシータって入ってるし!もっと威張っていいのよ?」
ツンと腕をつつくと、シータはえへへと笑い、ちょっとだけふんぞり返った。
その様子が可愛くて可愛くて、私の顔は綻びっぱなしである。
「明日も収穫出来るといいねぇ、おイモ!」
「……うーん。明日よりは、一週間後くらいでお願いしたいけど……」
明日も同じ量が出来れば、倉庫が満杯になってしまう。
そうなると、保存の利くルナシータを大量に作って捌けさせなくてならないんだけど、自然はそんなに甘くない。
作物が人の都合を聞いてくれることはまずないのである。
「まぁ、明日になってみないとわからないね」
「たのしみだねぇ。シータは明日もイモ掘りしたいなぁ」
王宮菜園を眺めながら、シータはワクワクを隠せない様子だ。
羨ましい……。
若いって素晴らしいな、と思いつつ空を仰ぎ、私は柔軟体操(クールダウン)を開始した。
そうしないと、明日、筋肉痛になりそうだったからだ……。
甘く歯応えがあり腹持ちがするお菓子は、瞬く間にレグラザードの人たちに気に入られ、今日作った分はすぐに失くなってしまった。
まさか、これほど大好評だとは……。
でも、これは朗報だ。
幸運にも巨大化したイモが、シャンバラを救う食料になれば、大地が潤うまで当座を凌ぐことは可能である。
但し、毎日毎食イモを食べ続けるのは飽きるだろうし、イモもずっと収穫出来る保証はない。
今日の収穫は単なるラッキーで、明日からはサッパリ……ということもあり得るのだ。
……と、嬉しい反面頭を悩ませながら、子供達と王宮に帰還する頃には、日はもう傾いていた。
よく働いてくれた子供達にお礼を言ってから、私とシータは王宮菜園へと片付けに向かう。
使ったスコップとか、保存するために干していたイモを仕舞わないといけない。
あれだけ「ルナシータ」に使っても、まだイモの在庫は十分ある。
派手に使わなければ、軽く見積もって、一週間は皆で食べられる量だ。
私とシータは二人でイモを担ぎ、倉庫へと入れた。
大きすぎるものは転がして、なんとか全部入れてしまうと、シータが大きく伸びをした。
「うーん。今日は良く働いたぁ!」
「ほんとね!お疲れ様、シータ!」
「でも、楽しかった!ルナシータ、みんな喜んでくれたもん!美味しいって言われるの嬉しいね、あ、でもシータが作ったんじゃないけど……」
「ふふっ。ちゃんと手伝ったでしょ?ルナシータは皆で作ったものよ。名前にもシータって入ってるし!もっと威張っていいのよ?」
ツンと腕をつつくと、シータはえへへと笑い、ちょっとだけふんぞり返った。
その様子が可愛くて可愛くて、私の顔は綻びっぱなしである。
「明日も収穫出来るといいねぇ、おイモ!」
「……うーん。明日よりは、一週間後くらいでお願いしたいけど……」
明日も同じ量が出来れば、倉庫が満杯になってしまう。
そうなると、保存の利くルナシータを大量に作って捌けさせなくてならないんだけど、自然はそんなに甘くない。
作物が人の都合を聞いてくれることはまずないのである。
「まぁ、明日になってみないとわからないね」
「たのしみだねぇ。シータは明日もイモ掘りしたいなぁ」
王宮菜園を眺めながら、シータはワクワクを隠せない様子だ。
羨ましい……。
若いって素晴らしいな、と思いつつ空を仰ぎ、私は柔軟体操(クールダウン)を開始した。
そうしないと、明日、筋肉痛になりそうだったからだ……。