能力を失った聖女は用済みですか?
「あのね?シータ、気付いちゃったんだけど……」
私の横で、イモもちをゴクンと飲み込みシータは続けた。
「ルナねぇさまが、おイモの精霊を連れてきたんじゃないのかなぁ?」
「……そう言われてみれば、ルナさんが来た途端だな……」
イズールが話に加わると、広間にいた皆が一斉に首を捻った。
「本当だ……」
「ルナねーちゃんが来てからだよな」
「これって……」
皆、口々に言いながら、こちらを見つめている。
不思議そうな沢山の視線を浴びながら、私の心臓はバクバクと煩く鳴った。
ひょっとして、聖女だと疑われてる?
い、いや、でも!
今の私は、聖女の力を失っている。
おイモの精霊の力を借りることなんて出来ないはず……。
「ぐ、偶然じゃないかなぁ……?皆の思いが、せ、精霊に届いたんじゃない?」
しどろもどろになりながら、必死で言い訳をするけど、シータは詰め寄ってきた。
「ううん!違うわっ!ルナねぇさまはきっと……」
あからさまな『溜め』を入れるシータ。
ゴクンと息を呑む私。
そしてついに……鼻息を荒くしたシータが叫んだ。
「おイモの精霊に愛されし女、なのだわっ!」
おイモの精霊に愛されし……女?
私がポカンとしていると、イズールがブッと吹き、それを皮切りに、広間に大きな笑いが巻き起こる。
「そ、そりゃあ間違いないな。シータ、俺も絶対そうだと思うぞ?」
「でしょう?」
イズールとシータは顔を見合せ、意味深に笑う。
その隣で私は想像をした。
何年か後、シャンバラ史に「イモの精霊に愛されし女来たりて、ルナシータを普及する」と残るのではないか……。
それは、ちょっと嫌です……と、反論しかけたその時。
広間の外が騒がしくなり、門扉が音を立てて開いたのである。
私の横で、イモもちをゴクンと飲み込みシータは続けた。
「ルナねぇさまが、おイモの精霊を連れてきたんじゃないのかなぁ?」
「……そう言われてみれば、ルナさんが来た途端だな……」
イズールが話に加わると、広間にいた皆が一斉に首を捻った。
「本当だ……」
「ルナねーちゃんが来てからだよな」
「これって……」
皆、口々に言いながら、こちらを見つめている。
不思議そうな沢山の視線を浴びながら、私の心臓はバクバクと煩く鳴った。
ひょっとして、聖女だと疑われてる?
い、いや、でも!
今の私は、聖女の力を失っている。
おイモの精霊の力を借りることなんて出来ないはず……。
「ぐ、偶然じゃないかなぁ……?皆の思いが、せ、精霊に届いたんじゃない?」
しどろもどろになりながら、必死で言い訳をするけど、シータは詰め寄ってきた。
「ううん!違うわっ!ルナねぇさまはきっと……」
あからさまな『溜め』を入れるシータ。
ゴクンと息を呑む私。
そしてついに……鼻息を荒くしたシータが叫んだ。
「おイモの精霊に愛されし女、なのだわっ!」
おイモの精霊に愛されし……女?
私がポカンとしていると、イズールがブッと吹き、それを皮切りに、広間に大きな笑いが巻き起こる。
「そ、そりゃあ間違いないな。シータ、俺も絶対そうだと思うぞ?」
「でしょう?」
イズールとシータは顔を見合せ、意味深に笑う。
その隣で私は想像をした。
何年か後、シャンバラ史に「イモの精霊に愛されし女来たりて、ルナシータを普及する」と残るのではないか……。
それは、ちょっと嫌です……と、反論しかけたその時。
広間の外が騒がしくなり、門扉が音を立てて開いたのである。