能力を失った聖女は用済みですか?
その瞬間、頬が緩み、目尻が下がり、幸せな気配が辺りに漂う。
「うまい……こんなものが存在するのか?」
「イモの甘さが抜群なんです。砂糖を使わなくてもいいくらいなんですが、カリカリとした食感を増すために、あえて砂糖を纏わせました」
「うん……すごい。疲れが吹っ飛んでいくな」
カイエンは先程の躊躇が嘘のように、次から次へと手を伸ばし口へ運ぶ。
そうするうちに、小袋はすっからかんになってしまった。
悲しそうな顔で、何も入ってない小袋を見つめるカイエンは一言呟いた。
「もうないか……」
「まだ菜園横の倉庫にたくさんありますよ?」
「な!?あるのか!!」
「はいっ!今すぐ持ってきますね!少し待っていて貰えますか?」
そう言うと、カイエンは首を振る。
「いや、オレも一緒に行く。イモの現物も見てみたいし、お前からいろんな話を聞きたい」
「えっ……話、ですか?」
「お前はオレのことを良く知っているのに、オレが知らないなんて平等じゃないだろ?さ、行くぞ」
カイエンはニヤリと笑い、私の背筋にはスーッと汗が流れ落ちる。
まさか……私の身の上話を聞きたいと言ってるんじゃないでしょうね!
無理、それ絶対無理だから!
どこをどう切り取って話しても、怪しい人物認定は避けられない!
戦々恐々とする私の腕を引き、カイエンは楽しそうに王宮の階段を降りていく。
「うまい……こんなものが存在するのか?」
「イモの甘さが抜群なんです。砂糖を使わなくてもいいくらいなんですが、カリカリとした食感を増すために、あえて砂糖を纏わせました」
「うん……すごい。疲れが吹っ飛んでいくな」
カイエンは先程の躊躇が嘘のように、次から次へと手を伸ばし口へ運ぶ。
そうするうちに、小袋はすっからかんになってしまった。
悲しそうな顔で、何も入ってない小袋を見つめるカイエンは一言呟いた。
「もうないか……」
「まだ菜園横の倉庫にたくさんありますよ?」
「な!?あるのか!!」
「はいっ!今すぐ持ってきますね!少し待っていて貰えますか?」
そう言うと、カイエンは首を振る。
「いや、オレも一緒に行く。イモの現物も見てみたいし、お前からいろんな話を聞きたい」
「えっ……話、ですか?」
「お前はオレのことを良く知っているのに、オレが知らないなんて平等じゃないだろ?さ、行くぞ」
カイエンはニヤリと笑い、私の背筋にはスーッと汗が流れ落ちる。
まさか……私の身の上話を聞きたいと言ってるんじゃないでしょうね!
無理、それ絶対無理だから!
どこをどう切り取って話しても、怪しい人物認定は避けられない!
戦々恐々とする私の腕を引き、カイエンは楽しそうに王宮の階段を降りていく。