能力を失った聖女は用済みですか?
カイエン達が帰ってきてから、3日後。
友好国アッサラームより、定期支援物資が届いた。
運ばれてきた物資は、パンの材料のライ麦や、保存の利くように加工した肉類、葡萄酒、日用品に各種苗床などである。
熱砂の国として有名なアッサラームは、国土の半分が砂漠で差程土地が豊かなわけではない。
しかし、採れる作物が珍しく、高い金額で取引されるため世界各国と渡り合える大国だと聞いていた。
一ヶ月に一度やってくる定期支援物資は、大抵警備隊長クラスが運んでくる。
しかし、今回は違う。
なんとアッサラーム王家の者が直々に来るらしく、シャンバラ王宮の者は掃除、接待の準備に追われ大忙し。
更には、増え続けるイモの収穫と、ルナシータの調理も平行して行っていたので、この3日間、文字通り馬車馬のように働いたのである。
「叔父上!お久しぶりですね!お元気そうで何より」
大人数の部隊を率いる年若い最高司令官は、馬から軽やかに降りながら、無邪気に微笑んだ。
笑顔がどことなくカイエンに似ている。
広間でお出迎えをした私は、そんなことを考えながら、やって来た人を眺めた。
彼こそが、アッサラームの王太子殿下、シャル。
カイエンの姉の子供で、第一王子である。
「良くきたなシャル。アッサラームからの物資のお陰で、シャンバラは随分早く復興出来ている。感謝しているよ」
「どうぞお気になさらずに。母上の故郷なれば、手を差し伸べるのは当然。父上も同じお考えです」
「そうか……うん。アッサラーム王家は皆心温かい者ばかりだな。さぁ、疲れただろ?まずは祝宴の間へ行こう。ささやかながら食べ物を用意している」
友好国アッサラームより、定期支援物資が届いた。
運ばれてきた物資は、パンの材料のライ麦や、保存の利くように加工した肉類、葡萄酒、日用品に各種苗床などである。
熱砂の国として有名なアッサラームは、国土の半分が砂漠で差程土地が豊かなわけではない。
しかし、採れる作物が珍しく、高い金額で取引されるため世界各国と渡り合える大国だと聞いていた。
一ヶ月に一度やってくる定期支援物資は、大抵警備隊長クラスが運んでくる。
しかし、今回は違う。
なんとアッサラーム王家の者が直々に来るらしく、シャンバラ王宮の者は掃除、接待の準備に追われ大忙し。
更には、増え続けるイモの収穫と、ルナシータの調理も平行して行っていたので、この3日間、文字通り馬車馬のように働いたのである。
「叔父上!お久しぶりですね!お元気そうで何より」
大人数の部隊を率いる年若い最高司令官は、馬から軽やかに降りながら、無邪気に微笑んだ。
笑顔がどことなくカイエンに似ている。
広間でお出迎えをした私は、そんなことを考えながら、やって来た人を眺めた。
彼こそが、アッサラームの王太子殿下、シャル。
カイエンの姉の子供で、第一王子である。
「良くきたなシャル。アッサラームからの物資のお陰で、シャンバラは随分早く復興出来ている。感謝しているよ」
「どうぞお気になさらずに。母上の故郷なれば、手を差し伸べるのは当然。父上も同じお考えです」
「そうか……うん。アッサラーム王家は皆心温かい者ばかりだな。さぁ、疲れただろ?まずは祝宴の間へ行こう。ささやかながら食べ物を用意している」