能力を失った聖女は用済みですか?
レグラザードから一番近い集落ラグン。
アルバーダからレグラザードへと行く途中で寄ったこの場所も、ひび割れた大地に草木も僅かな、干からびた土地だった。
……そう、干からびた土地だったのだ。
しかし、私が見ている風景は、それとは全く違ったものだった。
「何だ、これは!?」
集落正面で、馬を止めたカイエンが呟いた。
干からびていたラグンの開墾地は、緑の蔓に覆われていたのである。
「王宮の菜園で巨大イモが実った時と全く同じ状況です、カイエン様」
ただし、王宮と違って桁違いの広さがあるラグンの開墾地。
その土中にどれだけの巨大イモが埋まってるのかと考えると、ちょっと恐ろしい。
「すると、ここにも王宮と同じイモが出来ているのか!?」
「はい、たぶん……聞いてみないとわからないですけど」
良く見ると、開墾地は何度か掘られた跡がある。
王宮菜園と同じなら、毎日同量実っているはずだ。
アルバーダからレグラザードへと行く途中で寄ったこの場所も、ひび割れた大地に草木も僅かな、干からびた土地だった。
……そう、干からびた土地だったのだ。
しかし、私が見ている風景は、それとは全く違ったものだった。
「何だ、これは!?」
集落正面で、馬を止めたカイエンが呟いた。
干からびていたラグンの開墾地は、緑の蔓に覆われていたのである。
「王宮の菜園で巨大イモが実った時と全く同じ状況です、カイエン様」
ただし、王宮と違って桁違いの広さがあるラグンの開墾地。
その土中にどれだけの巨大イモが埋まってるのかと考えると、ちょっと恐ろしい。
「すると、ここにも王宮と同じイモが出来ているのか!?」
「はい、たぶん……聞いてみないとわからないですけど」
良く見ると、開墾地は何度か掘られた跡がある。
王宮菜園と同じなら、毎日同量実っているはずだ。