能力を失った聖女は用済みですか?
ルナシータはとても美味しいけれど、固くて歯が弱い老人には食べづらい。
でも、プリンなら幼児から老人まで、全年齢で堪能して貰える。
ルナシータのように商品化すれば需要もあるかもしれないけど、問題は賞味期限。
保存に特化したルナシータと違い、プリンは長く持たない。
これは、家庭で楽しむ他はないわ。
「プリンか……いや、参った。こんなに溶けるように柔らかく、それでいて濃厚な食べ物があるんだな……ルナは何でも良く知っている」
考え事をしていると、カイエンが言った。
「へっ?あ、いえ、そんな」
「どこで習ったんだ?」
「習ったわけではないです。死んだ母親も祖母も料理好きで、いろんなものを良く作っていたから、その影響かもしれません」
「なるほどな。優しい人達だったのだろう。ルナを見ていればわかるよ」
カイエンの飾らない笑顔に……不覚にもキュンとした。
父親を早くに亡くしたせいか、どちらかと言うと年上好きになってしまい、年下男子に目が行くことはまずなかった。
ここに来て、急に年下の良さに目覚めてしまったのだろうか……。
でも、例えこちらが目覚めてしまっても、カイエンからしたら迷惑そのもの。
だって、5歳も年上のオバサンだもんね。
「どうした?ルナ?」
「あ、いえ。別に……」
年下に目覚めたかもなんて言えない。
そう思いながら視線を彷徨わせると、イモ畑の真ん中に立つ女の子の姿を発見した。
集落の皆は、今、全員広場に集まっているけど、もしかしたら呼び忘れた子供がいたのかもしれない。
でも、プリンなら幼児から老人まで、全年齢で堪能して貰える。
ルナシータのように商品化すれば需要もあるかもしれないけど、問題は賞味期限。
保存に特化したルナシータと違い、プリンは長く持たない。
これは、家庭で楽しむ他はないわ。
「プリンか……いや、参った。こんなに溶けるように柔らかく、それでいて濃厚な食べ物があるんだな……ルナは何でも良く知っている」
考え事をしていると、カイエンが言った。
「へっ?あ、いえ、そんな」
「どこで習ったんだ?」
「習ったわけではないです。死んだ母親も祖母も料理好きで、いろんなものを良く作っていたから、その影響かもしれません」
「なるほどな。優しい人達だったのだろう。ルナを見ていればわかるよ」
カイエンの飾らない笑顔に……不覚にもキュンとした。
父親を早くに亡くしたせいか、どちらかと言うと年上好きになってしまい、年下男子に目が行くことはまずなかった。
ここに来て、急に年下の良さに目覚めてしまったのだろうか……。
でも、例えこちらが目覚めてしまっても、カイエンからしたら迷惑そのもの。
だって、5歳も年上のオバサンだもんね。
「どうした?ルナ?」
「あ、いえ。別に……」
年下に目覚めたかもなんて言えない。
そう思いながら視線を彷徨わせると、イモ畑の真ん中に立つ女の子の姿を発見した。
集落の皆は、今、全員広場に集まっているけど、もしかしたら呼び忘れた子供がいたのかもしれない。