能力を失った聖女は用済みですか?
タイミングとしては、もう最悪である。
ロラン兵には私がシャンバラにいたことがバレ、カイエン達には私が聖女だと知られる最悪のシチュエーション。
聖女だと知ったら、カイエンはもう家族だなんて言ってくれなくなると思う。
シャンバラの危機を無視し、手を差しのべなかった女。
実際は少し違うのだけど、言い訳なんてしたくない。
結果的にシャンバラの大変な時に、私はここに来れなかったのだから。
……シャンバラを去ることになるだろう。
でもそんなことは、ハシムを救いに来ると決めた時に覚悟している。
カイエンとシスル、第一部隊の皆は、ここにいるはずのない私と、真っ白な珍しい獣を見て目を見開いた。
……驚くのも当然だ。
しかし今は、それより先に片付けなければならないことがある。
「カイエン様!早くハシムさんを保護して下さい」
「……っ、ああ。ハシム無事で良かった!シスル、彼をこちらへ!」
カイエンはシスルに言い、シスルがハシムを保護したのを見ると、また私に視線を戻した。
その目は、最初に比べて幾分か落ち着いている。
「くそっ!聖女様は我がロランのものだ!ロランの魔鉱石で召喚したんだぞ!」
ディアーハに踏みつけられている兵士が叫んだ。
勝手に呼んでおいて、使えなくなった途端要らないと言ったのはどこの誰だっけ?
ロラン兵には私がシャンバラにいたことがバレ、カイエン達には私が聖女だと知られる最悪のシチュエーション。
聖女だと知ったら、カイエンはもう家族だなんて言ってくれなくなると思う。
シャンバラの危機を無視し、手を差しのべなかった女。
実際は少し違うのだけど、言い訳なんてしたくない。
結果的にシャンバラの大変な時に、私はここに来れなかったのだから。
……シャンバラを去ることになるだろう。
でもそんなことは、ハシムを救いに来ると決めた時に覚悟している。
カイエンとシスル、第一部隊の皆は、ここにいるはずのない私と、真っ白な珍しい獣を見て目を見開いた。
……驚くのも当然だ。
しかし今は、それより先に片付けなければならないことがある。
「カイエン様!早くハシムさんを保護して下さい」
「……っ、ああ。ハシム無事で良かった!シスル、彼をこちらへ!」
カイエンはシスルに言い、シスルがハシムを保護したのを見ると、また私に視線を戻した。
その目は、最初に比べて幾分か落ち着いている。
「くそっ!聖女様は我がロランのものだ!ロランの魔鉱石で召喚したんだぞ!」
ディアーハに踏みつけられている兵士が叫んだ。
勝手に呼んでおいて、使えなくなった途端要らないと言ったのはどこの誰だっけ?