先生と生徒の関係
恐怖の言葉
川中を忘れることはできないまま
3ヶ月も経ってしまった
部活で先輩からコンサートのチラシをもらった。これ私出るから見に来てね!と言っておいていった
コンサート…
コンサートという言葉が私をもっと悲しませた。
なぜなら川中との出会いはコンサートだからだ。
先輩のコンサート。
上手な人が集まって見れる・学べる
行きたいけれど行ったら泣いちゃいそうで怖い。
「みんなで行くー?」
「いーねいーね!」
「現地集合でよろしく」
「はーい」

みんなは盛り上がっているけれど私1人だけ落ち込んでいる。

「ごめん、私行けないかも」
ふと、出た言葉がこれだった。
みんな本当にごめんなさい。
心の中でつぶやいた。
部活の中には川中のことなんて知ってる人なんていなかった。
だから相談できる人もいない。自分の一人で考え込む所だった。

「るあ?なんかさっきから元気ないよね」
「体調悪い?」
「うんん。平気だよ」
「そっか。ならいいけど」

誤魔化せれた。と思ったけれど

「ちょっと隣の部屋来れるるあ?」
ともこちゃんに呼ばれた。

バタン
「ねぇ、隠し事してるよね」
「バレバレだよ」
「いつも一緒にいて気づかないわけないでしょ?」
「何かあったの?」
「コンサート行きたくなかった?」

ともこちゃんには全てのことを話した

「そっか。ずっと一人で考え込んでいたんだね」
「大丈夫、これからは全て私に話して」
「辛い時は相談に乗るよ」
「泣いてもいいんだよ」
えまちゃんみたいに寄り添ってくれて落ち着くことができた。
「ありがとう」
「コンサート辞めとく?」
「少し考える」
「わかった」

やっぱり考える時間はたくさん必要だった

それから数日経った
「私もコンサート行けるようになった」
みんなの前では笑顔で明るく振る舞った。
「じゃーみんなで行けるね!」
「楽しみだ!!」
コンサートだけでこんなにも盛り上がれるメンバーですごくいいと思った。
私も本当はコンサートが好きなはずなのに…
これからのコンサートは最悪の思い出になってしまうのだろうか。
だけど、コンサートぐらい楽しみたい。
その時間だけ川中のこと忘れられる時間にしたい。そう思った。
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