先生と生徒の関係
それぞれの思い
帰ろうと思って
歩こうとした瞬間

私の右手を掴まれた

びっくりしすぎて声が出なかった
「帰るなよ!まだ連絡先交換してないだろ。それにまだ俺から伝えたいことがあるからあと10分だけ一緒にいてくれないか?」
連絡先交換!?伝えたいこと!?
今日はびっくりしてばかりだ
「アドレス教えて」
「あっ!これです」
「ありがとう」
ブーブー
着信音だ!
見ると
圭人から友達追加されています
追加しますか?
はい  送信
ブーブー
また通知音だ!
圭人 
スタンプ
見るとかわいいニコちゃんマークのスタンプが送られていた。

「メール送られた?」
「来たよ」
「よかった。これで毎日話せる」
「手紙読んでくれた?」
「読んだよ」
「私を好きで塾やめたって本当?」
「本当だよ」
「嘘の手紙なんて書くわけないじゃん」
「改めて言うよ」
「ぼくは、るあのことが大好きです。この4ヶ月間離れ離れになってとっても寂しくて悲しくて泣いてました。好きだからという理由で離れたこととっても後悔しました。離れればこのるあに対しての好きすぎる気持ちを抑えられる、忘れられると思ってました。けどそれは真逆で好きが増して、会いたいが増して行きました。一日もるあのこと忘れる日はなかったです。僕と付き合ってください」
「私からもいいかな?」
「うん、いいよ」
「私ね、塾に行って川中が塾やめたって聞いたからすごく泣いたんだよ。社員さんから川中の手紙をもらって公園のベンチで読んだんだよ。ショックが大きすぎてどうしていいか分かんなかったし、これから川中に会えなくなるって思ったらすごく寂しくなって孤独感があって嫌だって思った。この4ヶ月は一人で抱え込んで泣く日も多くて夜は辛くて部室に行くのも川中を思い出す場所で嫌だった。コンサートの話を聞いた時も川中の顔が浮かんできて行こうかすごく悩んだんだよ。それでもコンサートを楽しもうと思って 着たら川中がいてすごく嬉しかった。私も川中と付き合いたいです。よろしくお願いします」
「やったー!!」
子供のように先生が舞い上がってる所をみて可愛いところとあるのねって思った
「ハグしてもいい?」
「もちろん!」


「親心配しちゃうね」
「うん、帰らなきゃ」
「歩き?」
「歩きだよ」
「ちょっとここで待ってて」
「すぐ戻ってくるから」

走ってどこかに行ってしまった

「おまたせ」
「車乗って!家まで送ってくよ」
「ありがとう」
先生の車は白で小さめの車だった
「てか、家どこ?」
「道案内して」
「りょーかい!」
5分くらいで家に着いた
「川中、ありがとう」
「またメールで!」 
「バイバイ」
「バイバーイ」

すごく楽しくて充実した時間だった。
先生から告白されてすごく嬉しかった。
思ってもいないかった展開にびっくりした
この時間がいつまでも続いてくれればそれだけで私は幸せ。
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