チョコなんてあげないっ!


「ふふふっ」

「なっ、何がおかしいんだよ」


焦ってる広斗が、なんだかとっても愛おしく思えて。


「誰だか知りたい? あたしの好きな人」

「べっ、別に。琳の好きな奴なんて、知りたくなんか……」


「……広斗だよ」

「え?」


「あたしの好きな人は、広斗。あなただよ。
今も昔も変わらずずっと、あたしは広斗が好き」


そう言ってあたしは、広斗のために作ったガトーショコラを、手に取った。


「落としてしまって、崩れちゃったけど。
このガトーショコラ、本当は広斗のために作ったの。

だから……良かったら、受け取ってくれませんか?」




< 43 / 48 >

この作品をシェア

pagetop