チョコなんてあげないっ!
「琳、俺からのチョコも食べろよ」
「うん。いただくね」
サヤにメッセージを送ったあと、広斗からもらったチョコの箱を開けると……
それは某有名ブランドの、値段が少しお高めのチョコレートだった。
「え、これ高いのに……いいの?」
あたしの1ヶ月分のお小遣いが、軽く飛んじゃうくらいの値段なのに。
「琳、そのブランドのチョコ、いつか食べたいって、前に言ってただろ?」
広斗、少し前にあたしが言っていたこと、覚えていてくれたんだ。
どうしよう……嬉しい。
「なぁ、琳。俺が食べさせてやろうか?
はい、あーん」
広斗が満面の笑みで、チョコを1つ、あたしの口元へと運んでくれる。
広斗に食べさせてもらったチョコレートは、とびきり甘くて、今まで食べたチョコの中で一番美味しく感じた。