未来の種
年が明けて1月2日。
私はトゥモローシードセンターを退院した。
寿貴先生のお話では、元々微かに道のあった左の卵管はバルーンで膨らますことが出来、片方でも通っていれば、妊娠の可能性はあるらしい。でも、今は開いていても、一時的なもので、時間が経てばまた塞がる可能性は高いそうだ。私の場合、内膜症を低用量ピルで抑えることが出来なくなったので、また炎症を起こす可能性は高いだろう。それに、AMHの問題もある。
でもきっと、少しは前進したはずだと信じたい。

いつか……
子供を妊娠できる日が来るかもしれない…。



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