秘密のカンケイ
次の日の朝、自分の左手の薬指をみてびっくりする。まばゆいダイヤが輝いているからだ。

「え!?え!?アオイ!?これーー」

ガバッと振り返ると不機嫌そうな顔で「奏太だろ」って言われたが、それどころではない。

「これ、これ………」

「あぁ、俺はもう一生詩音を手放すつもりはないから。今度こそイギリスに着いてきてもらう」

そう言いきる奏太はいつになく自己中心的で笑える。でも私の心構えも万全だ。

「いらないって言われても一生ついて回るから覚悟してよね。指輪も返せって言われても返さないから」

お互い顔を見合わせてぷっと笑い合う。こんな穏やかな時間が過ごせるだなんて、三年前は考えられなかった。

「奏太ありがとう、一生大切にするね」

「はあぁぁぁ、これまで長かった…。これからはずっと一緒だからな」
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