すてきな天使のいる夜に〜2nd Sstory〜
ーside 沙奈ー
まだぼんやりとする頭で私は目を覚ました。
体を半分起こし、ソファーに眠る大翔先生を見つめていると、昨日のことを思い出した。
『沙奈が好きだからに決まってるだろう?』
あの言葉は、告白だったのだろうか?
『沙奈の心が答えのくれるまで待つつもりだから。』
昨夜の大翔先生の言葉を思い出し、心臓の鼓動が早く大きくなっていくのが分かった。
「沙奈?起きたのか。」
「大翔先生…昨日はごめんなさい。」
「沙奈が謝ることなんてないよ。
悪いことなんてしてないんだから。」
「でも…」
「むしろ、少しだけ安心したんだ。
沙奈の心の内を聞くことが出来て。
本気で俺にぶつかってきてくれて嬉しいよ。」
「怒ってないの?」
「怒るわけないだろう?」
そう言って、大翔先生は私に近寄り頭をそっと撫でてくれた。
大翔先生の身にまとう香りと安心感に、思わず大翔先生の背中に手を回し抱きしめていた。
「沙奈。」
「嫌ですか?」
「嫌なわけないだろう?
むしろ嬉しい。」
「私、大翔先生と一緒にいると安心できる。
私もずっと、大翔先生のこと好きだった。
でも、子供の私が大翔先生みたいな素敵な人を好きになってもいいのかなって感じていたから必要以上に期待したらダメって思ってたの。
傷つきたくなかったから、心にバリアを貼ってたのかもしれない。
父親のこともあったから、余計…」
「ごめん、沙奈…」
大翔先生の目から涙が溢れていることが分かった。
「ごめんなさい、図々しいですよね…」
私の言葉を遮るように、私の唇に大翔先生の唇が重なっていた。
「沙奈…」
先生の切ない声に、苦しいくらい心が締め付けられていた。
次第に深くなっていくキスに、私は思わず大翔先生の胸を押した。
「ごめん、沙奈…。
嬉しくてつい。
ずっと、沙奈を守り抜くから。
俺の傍から離れるな。」
「はい。」
今まで、どれだけの涙を大翔先生の前で流してきたのだろう。
どれだけの思いや感情を受け止めてもらったんだろう。
自分がどれだけ壊れそうになっても、溢れるほどの不安を抱えていても、大翔先生の温もりに助けられてきた。
この優しさに、たくさん救われてきたんだ。
いつだってそう。
この手は、私をいつも正しい方へ導いてくれる。
大きく広げて、私を受け止めてくれる。
優しく抱きしめてくれる。
この温もりは、いつでも私の全てを包み込んでくれる。
この先、色んな災難が降りかかったとしても大翔先生の傍にいたい。
「沙奈、起きたか…?
ごめん、大翔。邪魔したか?」
抱き合う私と大翔先生を見つめながら、紫苑は部屋の扉を閉めようとしていた。
「紫苑、邪魔じゃないよ。入ってきて。」
「沙奈。
よかったな。」
私の様子を見て、寂しそうに紫苑は笑った。
こんなに寂しそうな表情を見たことがない。
「ごめん、紫苑。何か私…」
「あっ、違うんだ沙奈。
いつか覚悟はしないといけないとは思っていたけどこんなに早いとは思わなくて。
沙奈に好きな人が出来たら、いつか沙奈を引き渡さなければいけないだろう?
と言っても、沙奈はまだ高校生だからまだ一緒に暮らすのは待ってくれ。」
「分かってるよ。
沙奈がまだ高校生の分、一緒に暮らすのは待つつもりだから。
それに、紫苑の大切な妹だろう。」
「ありがとう、大翔。」
「そろそろ、会議に行かないとな。
沙奈、また昼休みに来るね。
ご飯はしっかり食べること。」
「大丈夫だよ。」
安心したかのように、大翔先生は病室を後にした。
「じゃあ沙奈。俺も夕方に来るから。」
「紫苑は、お昼に来てくれないの…?」
「沙奈…
本当にずるいな…」
「ごめん、忙しいよね。私は大丈夫だから。」
「相変わらず可愛いな。沙奈は。
大翔に渡したくないよ…。」
「えっ?」
戸惑う私に、紫苑は自分の胸へ私の頭を引き寄せていた。
「可愛い妹の頼みだ。昼休みまた話そうか。
絶対に無理はするなよ。」
「うん。ありがとう。」
紫苑は私の頭を優しく撫でてから病室を後にした。
まだぼんやりとする頭で私は目を覚ました。
体を半分起こし、ソファーに眠る大翔先生を見つめていると、昨日のことを思い出した。
『沙奈が好きだからに決まってるだろう?』
あの言葉は、告白だったのだろうか?
『沙奈の心が答えのくれるまで待つつもりだから。』
昨夜の大翔先生の言葉を思い出し、心臓の鼓動が早く大きくなっていくのが分かった。
「沙奈?起きたのか。」
「大翔先生…昨日はごめんなさい。」
「沙奈が謝ることなんてないよ。
悪いことなんてしてないんだから。」
「でも…」
「むしろ、少しだけ安心したんだ。
沙奈の心の内を聞くことが出来て。
本気で俺にぶつかってきてくれて嬉しいよ。」
「怒ってないの?」
「怒るわけないだろう?」
そう言って、大翔先生は私に近寄り頭をそっと撫でてくれた。
大翔先生の身にまとう香りと安心感に、思わず大翔先生の背中に手を回し抱きしめていた。
「沙奈。」
「嫌ですか?」
「嫌なわけないだろう?
むしろ嬉しい。」
「私、大翔先生と一緒にいると安心できる。
私もずっと、大翔先生のこと好きだった。
でも、子供の私が大翔先生みたいな素敵な人を好きになってもいいのかなって感じていたから必要以上に期待したらダメって思ってたの。
傷つきたくなかったから、心にバリアを貼ってたのかもしれない。
父親のこともあったから、余計…」
「ごめん、沙奈…」
大翔先生の目から涙が溢れていることが分かった。
「ごめんなさい、図々しいですよね…」
私の言葉を遮るように、私の唇に大翔先生の唇が重なっていた。
「沙奈…」
先生の切ない声に、苦しいくらい心が締め付けられていた。
次第に深くなっていくキスに、私は思わず大翔先生の胸を押した。
「ごめん、沙奈…。
嬉しくてつい。
ずっと、沙奈を守り抜くから。
俺の傍から離れるな。」
「はい。」
今まで、どれだけの涙を大翔先生の前で流してきたのだろう。
どれだけの思いや感情を受け止めてもらったんだろう。
自分がどれだけ壊れそうになっても、溢れるほどの不安を抱えていても、大翔先生の温もりに助けられてきた。
この優しさに、たくさん救われてきたんだ。
いつだってそう。
この手は、私をいつも正しい方へ導いてくれる。
大きく広げて、私を受け止めてくれる。
優しく抱きしめてくれる。
この温もりは、いつでも私の全てを包み込んでくれる。
この先、色んな災難が降りかかったとしても大翔先生の傍にいたい。
「沙奈、起きたか…?
ごめん、大翔。邪魔したか?」
抱き合う私と大翔先生を見つめながら、紫苑は部屋の扉を閉めようとしていた。
「紫苑、邪魔じゃないよ。入ってきて。」
「沙奈。
よかったな。」
私の様子を見て、寂しそうに紫苑は笑った。
こんなに寂しそうな表情を見たことがない。
「ごめん、紫苑。何か私…」
「あっ、違うんだ沙奈。
いつか覚悟はしないといけないとは思っていたけどこんなに早いとは思わなくて。
沙奈に好きな人が出来たら、いつか沙奈を引き渡さなければいけないだろう?
と言っても、沙奈はまだ高校生だからまだ一緒に暮らすのは待ってくれ。」
「分かってるよ。
沙奈がまだ高校生の分、一緒に暮らすのは待つつもりだから。
それに、紫苑の大切な妹だろう。」
「ありがとう、大翔。」
「そろそろ、会議に行かないとな。
沙奈、また昼休みに来るね。
ご飯はしっかり食べること。」
「大丈夫だよ。」
安心したかのように、大翔先生は病室を後にした。
「じゃあ沙奈。俺も夕方に来るから。」
「紫苑は、お昼に来てくれないの…?」
「沙奈…
本当にずるいな…」
「ごめん、忙しいよね。私は大丈夫だから。」
「相変わらず可愛いな。沙奈は。
大翔に渡したくないよ…。」
「えっ?」
戸惑う私に、紫苑は自分の胸へ私の頭を引き寄せていた。
「可愛い妹の頼みだ。昼休みまた話そうか。
絶対に無理はするなよ。」
「うん。ありがとう。」
紫苑は私の頭を優しく撫でてから病室を後にした。