メンヘラたんだもん!
一話

今日も、みたくもない太陽さんおはよう

わたしは夜の方が好きなのですぐにおやすみなさい

生きてて幸せですかー?

なんで息してるの?

なんで死なないの〜?

えへへ、今日も元気にヘラっていきましょー!

朝、頑張って起きたらまずは、着替えるという難関にぶち当たります

それをやり切ったらドアを開けておうちの鍵をガシャん!としめましょう!

朝ごはんは食べません

お腹が空かないからです

2日に2回でいいです

さあ、遅刻する前にいきましょう!

待ち合わせ場所に着いたらまいがいます

「まいおは」

『さえおは』

まいは普通の女の子です。

あれあれ、わたしとつるんでるから少し変わった子ですね。

『朝ごはん食べたー?』

「まいたん、食べてないよ」

『明日はちゃんと食べてねー」

「さえたんメンヘラだから食べれないですぅ」

『とか言ってスイーツは何があろうとも食べるさえたん大好きですぅ」

「さえたんスイーツ食べても楽しいけど幸せにはなれないよ」

『楽しけりゃいいんだよ」

「て、わけで今日もスイパラ行こう!」

『きっとさえがご飯食べられない原因それだと思うよ。」

「さえたんメンヘラだからわかんない」

『へーへー、遅刻するよー急ぐよ。」

学校

「あ、メンヘラ」
「まいのやつ、よくあんなメンヘラと一緒にいれるよな。」
「それなー。あいつら、まじおかしい」
「まいはおかしくないだろ。慈悲で一緒にいてくれるんだよ」
「なるほど!まいやっさしぃ!」

「まいたんまいたん。またクズたち騒いでおりますぞ。」

『そうですな。さえたん。』

「でもまいたんの株は上昇しておりますぞ。」

『そんなことはどうでもいいんですぞさえたん」

「なんだこれ、、w」

『教室行こかww』

教室

「あー、だる。」

『そいじゃ、係の仕事あるからまた後で。』

「ん。じゃあね。」

ここの学校は私が通っていた小中学校の人たちが多く入る。
が、故にグループもずっと固定だ。
だから、グループに入れなかったり、目をつけられていると本当に大変。
さっきのように。
もう、小鳥の囀り(心地よいものではないけれど)と思って聞き流している。
ただ、私がメンヘラになっただけじゃない。
ちゃんと理由がある。

まいがいなくなった教室はもう無法地帯
まいはこの学級、、学校ではカースト上位にいる
なのに、私なんかと絡んでくれる。
まいは、小中学校同じではなく、高校からの友達だ。
まいは生きてるだけで称えられる存在だからね。
まいはなんでもできるから。
私と違って。
羨ましいな。

「おい、そこのクソメンヘラ」

名前で呼ばれないとだれのこと言ってるかわかぁんない。
メンヘラさえたんわかんない。

「おい!聞こえねぇのか!!!」
「しょうがねぇじゃん。こいつの耳機能してないんだから。」

耳が機能していないのは事実だ。
幼い頃から、片耳の聴力が半分以下。
生まれつきではないが。

ただ、

耳のことに関して言われるのは、どうしても、怒りを抑えられないものでして。

あいつらにやり返す、、、、




なんてできるわけないから、屋上に行って、柵を乗り越えて、カッターを持って、いつでも死ねる状態にして、いっぱい血を流して、落ち着いてから教室に戻る。

耳のことを言われるのは、毎日あるわけではない。
故に、耐性がつかない。
マイナスな方に体を慣らすのはよくないが。


屋上

「メンヘラ〜ヘラっヘラー、、、さーくをのーりこーえてーカッターをー持ったらーはい!出来上がり!!」

切る


ガチャ


きれなかった。
タイミングが悪すぎる


「ふーん、、珍しいじゃん。追いかけてくるの。」

振り返らなくてもわかる。
さっきのあいつらだ。

「うっわ。あいつ、死のうとしてるよ。」
「まじヤベェ、頭おかしいぞ。」

「私がここから飛び降りても、あなたたちは罪に問われない。だって、証拠も遺書も残してないから。」

「な、何が言いたいんだよ。」

「たった1人の命ごとき、愛されもしなくて、捨てられて、ろくに友達もいない人間なんて証拠さえ残らなけりゃ、ゴミ同然なんだよ」

「っ、、、」

「あ、チャイムなる。教室戻ろ。戻んないと。これ以上先生に捨てられたら卒業できなくなっちゃう。」

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