妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
第二章

1-1

 エルファーレン王国の王都フェーレスに到着するまでカテリアーナは終始ご機嫌だった。

 馬車には猫たちがたくさん乗っているため、もふもふパラダイスなのだ。

 ルゥナの森とソゥレの森の猫たちを王都まで連行する手段をどうするか? という問題を解決したのはカテリアーナだった。

「皆、子猫になれば馬車に乗れるのではないのかしら?」

 大きい王様猫姿と普通サイズの猫に変化するフィンラスをカテリアーナは見ている。それならば、子猫姿にもなれるのではないかと考えたのだ。

 そして、カテリアーナの考えは当たっていた。ケットシーは人型にも猫型にも変化できるのだ。サイズは大小何でもござれだった。

 カテリアーナを迎えに来たエルファーレン王国の馬車は六頭立てだ。車体も大きい。さらにもう一台貨物用の馬車がある。
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