妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
 テーブルに刺さったもの、それは矢だった。矢の長さは短いが当たれば殺傷力は十分にある。

「ブランシュ様! 伏せて!」

 ブランシュはカテリアーナの言葉に素早く反応し、咄嗟にテーブルの下に隠れる。

「一体どこから?」

 カテリアーナは矢が刺さった方向から射出先を特定しようと、バルコニーへ目を向ける。だが、何かにそれを阻まれる。異変に気づいたパールが駆け寄り、カテリアーナを背に庇ったのだ。

「パール! 危険だわ。貴女も伏せなさい!」
「できかねます! カテリアーナ様は我が国の王妃となられる御方です。お守りするのが臣下の務めでございます」

 パールは他人には伏せろと言いながら、自身は危険を顧みないカテリアーナを強引にテーブルの下へ引き込む。

「でも、射出先を特定しないと!」
「そのようなことは騎士の役目でございます!」

 テーブルの下でカテリアーナとパールの舌戦が繰り広げられる。カテリアーナとパールの熱き戦いは「ふにゃあん」という弱々しい鳴き声が聞こえるまで続いた。
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