妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
第三章

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 三ヶ月に渡る妃教育が終わり、いよいよカテリアーナのお披露目をするため、妖精の国の各国へ訪問する時がやってきた。

 出立の朝、宰相ジェイドを始めとするエルファーレン王宮に仕える重臣たちに見送られ、フィンラスとカテリアーナは旅立った。

「ドラゴンで行くわけではないのね」
「あれは最速だからな。三日ほどで妖精の国を訪問をし終えてしまう」

 これから主要な国を三ヶ月かけて馬車で旅をする。フィンラスの妃になるカテリアーナを紹介するためだ。

 エルファーレン王国は妖精の国側の要だ。その国の王妃ともなれば、いろいろと品定めされることも多い。しかし、フィンラスはカテリアーナであれば大丈夫だと思っている。

 三ヶ月の妃教育の成果は、王妃としての素質は申し分なしとパールから報告を受けている。
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