妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
 フィンラスとカテリアーナを乗せた車はぐんぐん上昇していくと、グリフォンが翼をはためかせる。そしてラ・フィーネに向けて飛んでいく。

「この車はどうやって浮かんでいるのかしら?」

 風に舞う髪を手で押さえると、カテリアーナは疑問を口にする。

「浮かぶように魔法がかけられているんだ」
「魔法は何でもありね」
「何でもというわけではないが、便利ではあるな」

 人間は魔法を使えない。エルファーレンに来てからカテリアーナはいろいろな魔法を見てきた。いまだに知らない魔法もあるため、毎日が新鮮だ。

「ねえ、フィル。わたくしも魔法が使えるのかしら?」
「遥か昔は魔法を使える人間もいたそうだ。カティは魔法を使ってみたいのか?」
「それは使えるのであれば使ってみたいわ」

 魔法にあこがれはある。だが、恐れもあった。未知の力を使うことに人間は臆病なのだ。

「そうか。ん? ラ・フィーネが見えてきたな」

 フィンラスが目を向けた方向には、高い樹木に覆われた空に浮かぶ都が見える。カリュオン王国の王都ラ・フィーネだ。

 不思議な光景にカテリアーナは目を奪われた。
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