妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~

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 女王サファイヤの暗殺を企てた首謀者は、イアンたちにマタタビモドキを渡した人物の特徴と一致する。

 案内された部屋で向かい合って座るフィンラスとカテリアーナの表情は厳しい。

「まさかカリュオン王国でも不穏な動きがあるとはな」
「一体何が狙いなのかしら?」

 カテリアーナはしばらく思案するが、フードの男の目的が分からない。

「それはそうと、なぜフィルと同室なの?」
「サファイヤ殿が気を利かせたのだろう」

 くくくとフィンラスは含み笑いをする。

 苦労性の侍従が案内してくれた部屋は賓客用の上等なものだが、一部屋のみだったのだ。

「もう一部屋用意していただけるようにお願いしましょう」
「俺は別に構わぬがな」
「わたくしは気にするの! まだ結婚前なのに……」
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