妖精姫ともふもふな妖精猫の王様~妖精の取り替え子と虐げられた王女は猫の王様と冒険がしたい~
 猫のノワールが人間の言葉を発している。事実を受け入れらないカテリアーナはどう反応していいのか分からない。

「驚いているようだな。まずは順を追って話そう。クローディアから妖精のことは学んでいるな?」
「え? ええ……」

 妖精の王国には人間以外の様々な種族が暮らしている。

 妖精族側の果ての国はエルファーレン王国で国王は怪物のような姿をしている。これはラストリア王国側の噂だ。

「俺は妖精猫ケットシーの一族の者だ」
「妖精猫? ノワールはケットシーなの」

 祖母から学んだ妖精の種族名にあったものだ。記憶からケットシーの情報を引き出す。

 ケットシーとは人の言葉を話し、二本足で歩く妖精猫だ。ケットシーは賢く、古語から人間の言葉、妖精の言葉を操る。かなり高等な教育水準であることが窺えると学んだ。

「それでノワールはしゃべれるのね。でも、離宮では普通の猫みたいに鳴いていたわよね。みんなが驚くから?」
「なぜか人間の国では話すことができないのだ。恥ずかしかったぞ。にゃあとか鳴くのは……」

 ぷっとカテリアーナは噴き出す。ノワールが照れていると分かったからだ。

「何がおかしい?」
「いえ。どうりでノワールは賢いと思ったのよ」

 クスクスと笑うカテリアーナを見て、ノワールは不貞腐れて近くにあったベンチに飛び乗る。
< 38 / 203 >

この作品をシェア

pagetop