本能で恋をする
亮くんはずるい―――
あの日、私がどんな思いだったかを。
構ってくれなくなったとしても、隣で彼のやりたいことを応援したかった!
一番近くで。

でもそれを受け入れなかったのは、亮くんだ。


「亮くん、私今とっても幸せなの。
馬鹿にされると思うけど、海斗は運命の相手だと思ってる。
だから、もう亮くんを受け入れられない」
亮くんの目をまっすぐ見て言った。


「そうか―――。
そうだよな、ごめん。もともとは俺がえりぃの手を離したんだから。今さらだよな」
そう言って、手を離してくれた。


「本当ごめん、えりぃ。
でも今日はちゃんと送らせて!もう暗いし、危ないから。
もう触らないから」

「うん、ありがとう」



―――――マンション前に着いて
「じゃあまた、同窓会で」
そう言い、軽く手を振り帰っていく、亮くん。
「うん、送ってくれてありがとう」
前を向いたまま、また手を振った。
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