本能で恋をする
「…っつ。海斗、お前………」
そう、親父に俺を勘当するなんて出来ないのだ。だって跡継ぎは俺しかいないのだから。
かといって、自分の代で会社を潰すことも親父には無理だろう。
お袋との約束だからだ。この会社は親父とお袋が二人で始めた会社なのだ。
それに、お袋は親父に会社と俺のことを託していたから。



俺はその足で、凛音の家に急ぐ。


「凛音。もう大丈夫だよ!
親父にちゃんと話したから。

改めて凛音気持ち、教えて!」

「海斗……
私、ほんとの気持ち言っていいの…?」
目を潤ませる凛音。

「うん。聞かせてよ!
俺は凛音のこと大好きだよ!」


「私…
私も海斗が大好きだよ/////」
凛音の目から涙が溢れた―――――
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