王子と社長と元彼に迫られています!
「友野いいよ。全部俺が悪いんだから。」
「いいですから、頭上げてください。」
優悟と私が立ち上がるのは同時だった。背伸びをして自分より10cm程背の高い彼女の震える肩を掴む。周りにはスタンドの中にいる店員さん以外誰もいなかった。
「友野が謝ることはないよ。俺がはっきり言えば良かったんだ。お礼に飯とか行くにしても彼氏の振りはしないって・・・友野はいいやつだけど、正直それはちょっと気が進まなかった。でも千咲と一緒に過ごせるかはわからなかったけど、この土日はどうしても休みたかったから、それを叶えてくれたことに対する感謝と申し訳ない気持ちとで、承諾しちゃったんだ。」
「でも・・・。」
「ほら、せっかくの温かい紅茶が冷めちゃいますよ。飲みましょう。あ、私さっきコンビニでお菓子買ったから皆で食べません?新発売のやつ、あるならもっと早く出せよって感じですよね、はは。」
そう言って鞄をごそごそやっていると友野さんは足元にあった自分の鞄を持って、椅子をテーブルの下にしまった。
「瀬良さん、課長が今日は直行直帰でいいって言ってましたよね。私は一度会社に戻るので失礼しますね。紅茶は電車待ちながら飲みます。」
「え、あ、そう、ですか?よかったらお菓子持ってって下さい。」
ガサガサとパッケージを開けると、個包装のお菓子が飛び出してテーブルの上に散らばった。『ああ、またやっちゃった!』と集めだすと友野さんも集めるのを手伝ってくれた。改めてお菓子を差し出すと彼女は『いただきます。ありがとうございます。』とにっこりして受け取ってくれた。
「瀬良さんが鈴丘さんのことが好きなの、よくわかります。一緒にいたら楽しそうだもの。今日お会いできてよかったです。」
「や、ただボーッとしててドジなだけ・・・。」
「楽しいよ、千咲といると。誰よりも。」
恐縮する私に優悟が被せるように言う。友野さんに言った言葉なのに、まるで自分に言われたかのように心に響いた。彼女はすっきりしたような笑顔で会釈をして颯爽と去っていった。そのぴん、と背筋が伸びた後ろ姿は凜と咲く花のように美しかった。
「・・・えっと、場所変えるか。」
二人になってからしばらく無言だったが、優悟にそう言われて『うん。』と頷いた。
「いいですから、頭上げてください。」
優悟と私が立ち上がるのは同時だった。背伸びをして自分より10cm程背の高い彼女の震える肩を掴む。周りにはスタンドの中にいる店員さん以外誰もいなかった。
「友野が謝ることはないよ。俺がはっきり言えば良かったんだ。お礼に飯とか行くにしても彼氏の振りはしないって・・・友野はいいやつだけど、正直それはちょっと気が進まなかった。でも千咲と一緒に過ごせるかはわからなかったけど、この土日はどうしても休みたかったから、それを叶えてくれたことに対する感謝と申し訳ない気持ちとで、承諾しちゃったんだ。」
「でも・・・。」
「ほら、せっかくの温かい紅茶が冷めちゃいますよ。飲みましょう。あ、私さっきコンビニでお菓子買ったから皆で食べません?新発売のやつ、あるならもっと早く出せよって感じですよね、はは。」
そう言って鞄をごそごそやっていると友野さんは足元にあった自分の鞄を持って、椅子をテーブルの下にしまった。
「瀬良さん、課長が今日は直行直帰でいいって言ってましたよね。私は一度会社に戻るので失礼しますね。紅茶は電車待ちながら飲みます。」
「え、あ、そう、ですか?よかったらお菓子持ってって下さい。」
ガサガサとパッケージを開けると、個包装のお菓子が飛び出してテーブルの上に散らばった。『ああ、またやっちゃった!』と集めだすと友野さんも集めるのを手伝ってくれた。改めてお菓子を差し出すと彼女は『いただきます。ありがとうございます。』とにっこりして受け取ってくれた。
「瀬良さんが鈴丘さんのことが好きなの、よくわかります。一緒にいたら楽しそうだもの。今日お会いできてよかったです。」
「や、ただボーッとしててドジなだけ・・・。」
「楽しいよ、千咲といると。誰よりも。」
恐縮する私に優悟が被せるように言う。友野さんに言った言葉なのに、まるで自分に言われたかのように心に響いた。彼女はすっきりしたような笑顔で会釈をして颯爽と去っていった。そのぴん、と背筋が伸びた後ろ姿は凜と咲く花のように美しかった。
「・・・えっと、場所変えるか。」
二人になってからしばらく無言だったが、優悟にそう言われて『うん。』と頷いた。