王子と社長と元彼に迫られています!
振り向くと新宿の夜景より美しい光景が目の前にあった。ガラス張りになっている展望室の入り口で輝くイケメン二人が並んでこちらを見ているのである。

「紬くん、暁さん・・・。」

二人はお互いを固い表情で見たまま口を開いた。

「こんばんは。暁社長。」

「また会ったな。新進気鋭のwebデザイナー、星谷紬。」

「しゃ、社長!?しんしんきえい!?」

どういうこと!?

「ちぃちゃん、暁社長と知り合いなの?彼、そこの経営コンサルティング会社の社長だよ。20代で会社設立して新宿の超高層ビルにオフィス構えるなんて凄すぎるよね。」

紬くんの口調がいつもと違う感じがする。なんだか怒っているような・・・。それに負けじ、といった様子で暁さんも同じ口調になった。

「いや、そっちこそ、高校生の頃から注目されてて、そこの一流企業からスカウトされて10代で入社したwebデザイン界期待の新星だろ。ちさ、知り合いなのか?」

「え?え?はい、その・・・。」

「ちぃちゃん、昨日は楽しかったよね。すごく盛り上がったし、その後あんな狭いところでさ・・・可愛かったよ。」

紬くんが暁さんの方を見て挑戦的な表情で言う。暁さんは一瞬だけ視線を鋭くしてから、涼しい顔で続けた。

「ちさ、お前って本当抱き心地いいよな。唇もふんわり柔らかいし。」

その言葉に紬くんが目に炎を燃やした。

「ああ、それはよく知ってますよ。僕は足も触りましたし。」

「何!?」

───えっ・・・とどうしよう。なんか二人、睨み合ってるんですけどっ。
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