受難体質の女軍人は漆黒の美形獣人に求愛される
なにせ、ニヤニヤしながら「三十路になっても嫁にいけなかったら俺がもらってやろうか?」なんて言ってくるような男だ。
顔と実力だけは大層よろしい男なので、どうせ先に結婚するに決まっている。
わかっていて彼はそんなことを言っているに違いない、とレーヴは思っていた。
「ああ、やだやだ。そもそも、そんなこと思い出している場合じゃないのよ。おーい、馬! 馬はおらんかねぇー!」
ヤケクソになって声を張り上げる。
すると、どこかで馬の声が聞こえた。
「え、いるの?」
呼んでおいてなんだが、レーヴは心底驚いた。
そして、再び聞こえてきた馬のいななきに、レーヴはチャンスだと目を輝かせる。
悔しがるあの子の顔を思い浮かべ、「さぁ反撃の時がやってきた!」と駆け出す。
駆け出した、のだが。
顔と実力だけは大層よろしい男なので、どうせ先に結婚するに決まっている。
わかっていて彼はそんなことを言っているに違いない、とレーヴは思っていた。
「ああ、やだやだ。そもそも、そんなこと思い出している場合じゃないのよ。おーい、馬! 馬はおらんかねぇー!」
ヤケクソになって声を張り上げる。
すると、どこかで馬の声が聞こえた。
「え、いるの?」
呼んでおいてなんだが、レーヴは心底驚いた。
そして、再び聞こえてきた馬のいななきに、レーヴはチャンスだと目を輝かせる。
悔しがるあの子の顔を思い浮かべ、「さぁ反撃の時がやってきた!」と駆け出す。
駆け出した、のだが。