受難体質の女軍人は漆黒の美形獣人に求愛される
「いくらかっこよくてもなぁ……」
レーヴの言葉に、馬は「そんな……照れます」と言うように控えめに鳴く。
「もういっそ、厩舎の床に寝転がって糞まみれになったら、ああかわいそうにって同情してもらえたり……するわけないよねぇ。反省文……いや、懲罰室もあり得る」
女の子がそんなことを言うものじゃないと言うように、馬が首を振る。
なんだか会話が成立しているような気がしてきて、レーヴはこんな時だというのに面白くなってきてしまった。
「現実逃避しちゃうくらいには、追い詰められているのかも」
しかし、馬の耳はしっかりとレーヴの方へ向いていて、熱心に話を聞いてくれているように思えてならない。
だからレーヴはついつい、愚痴りたい気分になってきた。というか、聞いてもらわないと今にも爆発してしまいそうなくらい、気持ちが膨れ上がっていたのだ。
レーヴの言葉に、馬は「そんな……照れます」と言うように控えめに鳴く。
「もういっそ、厩舎の床に寝転がって糞まみれになったら、ああかわいそうにって同情してもらえたり……するわけないよねぇ。反省文……いや、懲罰室もあり得る」
女の子がそんなことを言うものじゃないと言うように、馬が首を振る。
なんだか会話が成立しているような気がしてきて、レーヴはこんな時だというのに面白くなってきてしまった。
「現実逃避しちゃうくらいには、追い詰められているのかも」
しかし、馬の耳はしっかりとレーヴの方へ向いていて、熱心に話を聞いてくれているように思えてならない。
だからレーヴはついつい、愚痴りたい気分になってきた。というか、聞いてもらわないと今にも爆発してしまいそうなくらい、気持ちが膨れ上がっていたのだ。