嘘と愛

 椿は現在養女として引き取られ、一柳という苗字で、病弱ゆえに入退院を繰り返している。

 桜は生まれてすぐに大怪我をして左手を切断しているが、水原と言う警察官に養女として引き取られ名前を水原零として元気に過ごしている。
 
 ディアナは好き勝手やっていて、全く他人の子供を幸喜の子供として宗田家に置いていると、情報を得ていると話した。

 大雅と楓は秘密の共有者になり手を組んだ。
 大雅は真相を探るために警察官を退職すると言った。
 楓はあまり表に出られない事から、大雅に零の事を護って欲しいと頼んだ。

 大雅は喜んで引き受けた。

 零には気づかれないように、そっと守って欲しいと。
 それから情報交換のため、大雅と楓はあの人目につかないカフェで会っていた。


「なるほどね…そうだったんだ」

 話を聞くと幸喜はとても納得した。
 大雅が警察官を辞めてから、幸喜とはとても距離を置くようになり口数も減り家を出て行った。

 でも零と出会い、一緒に暮らしているようだ。
 零を護ってくれと、楓に頼まれたこともあるだろうが、大雅は本気で零に恋をしてしまった。

 そんな流れなのだろうと。


「スッキリ納得したよ。君は弁護士、大雅は元警察官。情報を集めるには、もってこいって事だね」
「はい…。それで、大雅さんが調べてくれた事で。幸喜さんに、渡したほうが良いと思う情報があるのですが」
「僕に? どんなこと? 」

 カバンの中から、楓は昨日、大雅から受け取った封筒を取り出して幸喜に渡した。

「これ、僕が見てもいいの? 」
「はい、是非見て下さい」

 言われて幸喜は封筒の中身を見た。

 封筒の中は、何かを調査した資料だった。

 その内容は…。
 22年前の誘拐事件の時、別の病院でいなくなった赤ちゃんのことが書いてあった。
 
 金奈市にある個人の産婦人科で、シングルマザー出産した。
 だが産まれて3日目に、赤ちゃんがいなくなり捜索願出されたが一向に見つかっていない。

 シングルマザーの名前は…城里理華(しろさと・りか)25歳。
 総合病院の外科医。

 赤ちゃんがいなくなり、理華はそのご精神的におかしくなり今は病院に入院中。

 赤ちゃんは未だに見つからない。
 赤ちゃんの名前は城里幸(しろさと・さち)と名付けられていた。
 父親はいないとなっていた為、捜索も困難していて行くへ不明のまま。
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