エリート弁護士は、溢れる庇護欲で年下彼女を囲い込む
自分から迫るなどと、普段のウブな詩織にはできないこと。
今は告白をはぐらかされた悔しさと、この気持ちを受け止めてほしいという必死な乙女心が詩織を支配している。
「今の私じゃ魅力不足で先生の心を掴めないのはよくわかりました。それなら意識してもらえるよう、努力します。私が先生を好きだということだけは信じてください」
「いや、詩織ちゃんは充分に魅力的だよ。美人で性格も可愛い」
そう言って褒めてくれた矢城は、「ただ俺は、おっさんだからな」と焦り声で付け足す。
「矢城先生はおじさんじゃないです。そばにいると胸が苦しくなるほど素敵な三十七歳です。私は二十代で大人です。年齢に問題はありません」
「十五歳差だぞ。俺にしたら罪悪感を覚える歳の差なんだが」
「先生は私に何度か抱き枕になってほしいと言いましたよね。誘っておきながら年齢差を理由に逃げるんですか?」
「あー……あれはだな、暗く沈みがちだった君の気を紛らわせるためであり、かつ俺のいい加減さをアピールすることによって警戒心を抱かせ、逆に過ちを犯さないように予防線を張る作戦で――」
「すみません。難しくてわかりません」
今は告白をはぐらかされた悔しさと、この気持ちを受け止めてほしいという必死な乙女心が詩織を支配している。
「今の私じゃ魅力不足で先生の心を掴めないのはよくわかりました。それなら意識してもらえるよう、努力します。私が先生を好きだということだけは信じてください」
「いや、詩織ちゃんは充分に魅力的だよ。美人で性格も可愛い」
そう言って褒めてくれた矢城は、「ただ俺は、おっさんだからな」と焦り声で付け足す。
「矢城先生はおじさんじゃないです。そばにいると胸が苦しくなるほど素敵な三十七歳です。私は二十代で大人です。年齢に問題はありません」
「十五歳差だぞ。俺にしたら罪悪感を覚える歳の差なんだが」
「先生は私に何度か抱き枕になってほしいと言いましたよね。誘っておきながら年齢差を理由に逃げるんですか?」
「あー……あれはだな、暗く沈みがちだった君の気を紛らわせるためであり、かつ俺のいい加減さをアピールすることによって警戒心を抱かせ、逆に過ちを犯さないように予防線を張る作戦で――」
「すみません。難しくてわかりません」