エリート弁護士は、溢れる庇護欲で年下彼女を囲い込む
両肩に矢城の手がかかり、耳元三センチの距離から彼の温もりがほのかに伝わる。
「驚くほどウブだな。そうか、そこを刺激してやれば、君は遠慮を忘れて自分の気持ちを口にできるのか。解決策が見つかってよかった。それじゃ早速。抱きしめてもいい?」
いやらしい意味で言ったのではなく、『駄目です。やめてください』と言わせたいのだろう。
心臓が壊れそうに波打つ中で、矢城の求める返事をしようとした詩織だが、先に言われてしまう。
「先生、なにをしているんですか! やめてください。迫るなら、ぜひ僕に!」
矢城と詩織の間に割って入ったのは赤沼だ。
二階の居室から、いつものスーツ姿で階段を下りてきた彼は、途中で詩織に迫る矢城の声を聞きつけたようだ。
怖い顔で詩織を守るように矢城と対峙しているが、嫉妬しただけであることはわかっている。
「もう仕事を始めるのか? 早いだろ」
「中村病院の労災の案件、午前中に書類を仕上げて提出しないと示談交渉に間に合いません」
「それ、俺がやっといた」
サラリと言って赤沼から離れた矢城が、洗濯機の方へ移動する。
ピンチハンガーから乾いた下着を取って身に着け始めた。
「驚くほどウブだな。そうか、そこを刺激してやれば、君は遠慮を忘れて自分の気持ちを口にできるのか。解決策が見つかってよかった。それじゃ早速。抱きしめてもいい?」
いやらしい意味で言ったのではなく、『駄目です。やめてください』と言わせたいのだろう。
心臓が壊れそうに波打つ中で、矢城の求める返事をしようとした詩織だが、先に言われてしまう。
「先生、なにをしているんですか! やめてください。迫るなら、ぜひ僕に!」
矢城と詩織の間に割って入ったのは赤沼だ。
二階の居室から、いつものスーツ姿で階段を下りてきた彼は、途中で詩織に迫る矢城の声を聞きつけたようだ。
怖い顔で詩織を守るように矢城と対峙しているが、嫉妬しただけであることはわかっている。
「もう仕事を始めるのか? 早いだろ」
「中村病院の労災の案件、午前中に書類を仕上げて提出しないと示談交渉に間に合いません」
「それ、俺がやっといた」
サラリと言って赤沼から離れた矢城が、洗濯機の方へ移動する。
ピンチハンガーから乾いた下着を取って身に着け始めた。