本能で恋をする~after story~
バカップルの日常・~海斗の拒絶~
「凛音、おはよう!」
「……」
え?聞こえてない?

「凛音!!おはよ!」
目を合わせてもくれず、
「パートに行ってくる」
とだけ言い、出て行ってしまった。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「おい!紺野、書類早くしろよ!」
「はい。遅くなってすみません」
「ちょっと海斗!美久ちゃん、他に仕事してるでしょ?そんな風に言わなくても……」

「それが、仕事だろ!?秘書なんだから!」
「海斗はもう少し、凛音ちゃん以外の女性にも優しくするべきだよ!」

「は?凛音以外に優しくする必要性ある?」
「それ、本気で言ってる!?」
「あぁ!そうだよ!」

バン―――――

俺は社長室を出て、屋上に上がった。
つい、紺野に当たってしまった…………
「ハァー凛音なんで……」

凛音に電話してみるか………
プルプルプルプル――――

出ない――――
何度もかけるが、全く出る気配がない。



なんでだよぉー凛音……………
< 118 / 126 >

この作品をシェア

pagetop