本能で恋をする~after story~
一平の車内―――――

なな「これからどこに?まぁだいたい想像つくけど」
一平「ご想像どおり。もう二度と普通に生活できないよ!俺の知り合いの店で一生働くんだよ」

なな「そう」
一平「だから、言ったよね?海斗と凛音ちゃんにはもう二度と関わるなって!
海斗の辞書には“凛音”しかないって言ったはずだ」




なな「そうみたいですね。漸くわかりました」




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「海斗、大丈夫だよね…ななさん」
「詳しくは言わないけど、大丈夫だよ!」

「凛音……。
こんな俺でごめんね…でもどうしても許すことできないんだ。凛音のことになると、見境がなくなる。限界がないんだ。
今までたくさんの人達に、凛音は傷つけられてきたけど、凛音は許せても俺には無理。

俺にとって、凛音がいてこその人生なんだ」


俺の言葉を凛音は、ただ黙って聞いていた。

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