本能で恋をする~after story~
「大丈夫なの?凛音ちゃん?」
叶斗が心配そうに、言う。
叶斗は、異母兄弟で今俺の、共同経営者だ。
元々俺達の親父が、俺達のお袋達と三人で建てた会社で、今は親父も引退し、俺達二人で経営している。
経営も順調だ。

「あぁ、だから昼から少し抜ける。病院連れていきたいんだ」

「わかった!だったら、今日はいいよ。そのまま傍にいてあげなよ」
「そうか……。悪いな…」
「あたりまえだよ。凛音ちゃんの為なら、いくらでも」

叶斗は、凛音に惚れている。だからといって奪うことはしないが。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

昼頃、家に帰ると―――
「凛音……ただいま」
いない―――

病院一人で行ったのか?ったく、途中で倒れたらどうすんだよ!
ってか、あんな可愛い凛音が弱ってフラフラしてたら、変なヤツに連れて行かれるじゃんか!
俺は急いで、玄関に向かう。すると――――


ガチャ――――
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