本能で恋をする~after story~
あー、またやり過ぎてしまった。
凛音のことになると、歯止めが効かない。

ちょっとやり過ぎたかなと、謝る為に部屋に向かうと、ちょうど凛音がバックを持って出てきた。

「え……?凛音?どこ行くの?」
一気に不安が押し寄せ、慌てて聞く。

「海斗ごめんね、ヤキモチ妬いちゃって。ちょっと頭冷やして来る。すぐ帰ってくるから」
そう言って、玄関に向かう。

「え……、待って!凛音!!」
まずい、俺がやり過ぎたせいで悪い方向に…………





フッと、あの時のことが蘇った。



もう二度と思い出したくない、あの日のことを――――


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