本能で恋をする~after story~
コンコン―――
「凛音?さっきはごめん。顔見て謝りたいから、ここ開けていい?」

寝てる……?それとも無視かな……?
無視だったら、凹むな。
とにかく顔見て謝ろうと、ドアを開けた――――

「凛音…?
……っつ。凛音!!?」
凛音はベットではなく、フローリングの上で倒れていた。
「凛音…?凛音…?」
かなり熱が上がってる。呼吸も早い。
どうしよう。もっと早く来れば良かった。
俺はもう一度病院に連れて行った。
今日の診療時間はもう、過ぎていた為救急病院に連れて行った。


「――――大丈夫ですよ。ただの風邪です。たぶん精神的に何かあって、一時的に体温が上がっただけだと思いますよ。今日診療所でもらった薬を飲んで、温かくして寝れば治りますよ」
「そうですか…。良かったぁ~」
「お大事に」


良かった。安心した。
会計を済ませ、帰った。


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