本能で恋をする~after story~
バカップルの日常・~海斗の同窓会~
それから数週間経ち、凛音とまったり中。

ピピピピ―――
「海斗、電話だよ!」
俺は凛音に膝枕してもらいながら、TVを見ている。
「え、あー。ほっとけ!ほっとけ!」

「こら!ダメだよ。ほらっ、ちゃんと出て!じゃないと膝枕しないよ!」
「めんどくせーな!わかったよ」

「はい。あーイチか…!なんだよ!」
『なんだよ!じゃないよ。前に言っただろ?みんなで会おうって!今週末の金曜どう?飲もうぜ!』
「あー、ちょっと待って!」

「凛音」
「ん?何?」
「今週の金曜日、イチ達に会おうって言われたんだけど、行ってきていい?たぶん夜遅くなるけど……」
「うん、もちろん!」
「ありがと」

「もしもし?いいよ!また場所とか連絡ちょうだい。―――うん、うん。了解」

そう言って、電話を切った。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
金曜日の朝。

「凛音。じゃあ今日は遅くなるから、先に寝ててね」
「うん。でも出来る限り待ってたい。海斗におやすみって言ってから寝たいし」
「でも、それじゃあゆっくり飲めないし」
「あ、そうだよね?気がかりだよね?わかった。じゃあ先に寝るね!」
「うん。そうして。ちなみに凛音は今日どうするの?」

「ん?きみちゃんとデート☆
夜もきみちゃん家で、ご馳走になるの!」

―――ん?夜!?帰りどうすんだよ!!

「あ、ちゃんと帰りは一平さんに送ってもらうから、気にしないでね!」

俺の言わんとしてることを察した凛音が、すかさず言った。
「だよな?一平さんなら、安心だ」

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