本能で恋をする~after story~
「ただいま…って、寝てるか」
案の定家の中は暗く、凛音の甘い匂いだけが残っている。
テーブルに手紙を見つけた。

【海斗、おかえりなさい。
ほんとは内緒で海斗が帰ってくるまで、待つつもりだったんだけど、眠くなっちゃったから先に寝ます。
明日、ラブラブしようね!
あと、きみちゃん達から発表があるんだよ。明日伝えるね!
おやすみなさい】

手紙を置き、寝室へ。

セミダブルのベッドに、小さな凛音が寝ている。
以前はキングサイズのベッドだったが、凛音とくっついて寝たい理由で、セミダブルに買い換えた。
俺的にはシングルが良かったが、いくらなんでも狭すぎると、凛音に大反対され(店でかなり言い合った)、結局セミダブルで収まったのだ。
凛音はセミダブルもあり得ないと言ってたが………
どうせ、凛音を抱き締めて眠るんだから、いいじゃんか!

凛音の横に入り、凛音の首の下に腕を滑り込ませ、抱き締める。
甘くて、いい匂いする。

「ヤベー、クラクラしてきた」

酒は酔う程飲んでいない。完全に凛音に酔ってる。
無性に抱きたい!
凛音起きないかな?


……って起きるわけないか!
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