本能で恋をする~after story~
「どうして!!?」
「泥棒!!
海斗は私の旦那になるはずだったのに!なんで、あんたみたいな何の取り柄もなさそうな女に………」

絶望――――
そんな顔をして、海を見ている。

「あーあ、無理ですね。この中から探すの。
御愁傷様!!」



私は絶望で放心状態の彼女を置いて、去る。




バシャバシャバシャッ―――――


「え?何やってんの………?」

なんと彼女は、海の中になんのためらいもなく入って行ったのだ。
いくら暖かくなってきているといっても、もうすぐ日も暮れる。
今晩は冷えると天気予報で言っていた。
水温もどんどん下がるだろう。



「バッカみたい―――――」

*****なな side・終*****
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