本能で恋をする~after story~
「ありがとう!スッゴい嬉しい!!」
「ありがとな、凛音ちゃん、海斗」
「おめでとうございます。君加さん」
「ありがとう!やっと授かることができたよ」
「そうだよね…長かったもんね………」

君加はずっと不妊治療に通っていた。
やっとそれがみのり、授かることができたんだ。
あの俺の飲み会の次の日、凛音から聞かされ、お祝いを買いに行ってたのだ。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「さぁ、そろそろ帰るか…!」
「そうね」
一平さんの一声で、みんな帰る準備をする。

「ほんっとにみんなありがとう!」
「いいえ~、ごちそうさま!」
「あっ、待って下まで見送る!」

そう言って、靴を履こうとする凛音を後ろから抱き締める。
「え…海斗…?」

俺の我慢の限界は、とうの昔に越えていた。
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