本能で恋をする~after story~
バカップルの日常・~海斗の葛藤~
「海斗…?」
「………」

凛音が見送ると言うので、思わず引き留めるために後ろから抱き締めた。

凛音を抱きたい、無性に!! !

でも―――――
こんな狂おしい状態で、俺は正常な意識を保っていられるだろうか……?
もしかしたら、凛音が失神しても止まらないかもしれない。
凛音は病み上がりだ。せめて今日はゆっくり寝かせるべきだ。


凛音がほしい!
できることなら、ずっと抱き続けてこのまま果ててしまいたい位に――――――――

「凛音…好きだよ…」
「私もだよ…」

やっぱりダメだ―――
このまま狂ったように抱いて、凛音がまた病院送りになってはいけない。
凛音を抱くことは、いつでもできるんだから。
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