本能で恋をする~after story~
「凛音…。風呂入って寝よ!今日はゆっくり休まないと……」
「え…海斗…?」
俺は凛音の手を引き、風呂場に向かう。

「今日は別々に風呂入ろうね。ゆっくり浸かって癒してね」
「え?別々…?海斗、一緒に入ろう!」
凛音が俺の服を掴み、見上げる。
その上目遣いが、俺の理性を踏み荒らす。

「…っつ、ダメだよ。凛音は病み上がりだから。ほらっ、入ってきな!」
凛音の可愛い上目遣いを見ないように、目をそらして凛音を風呂場に促した。

「海斗…どうして?」
凛音が涙目になり、俺の頬を手で挟み自分の方に向かせた。

やめろ!そんな目で見るな!
本気で犯しそうになる。

「もしかして、私のこと嫌になっちゃったの?」
「違うよ。そんなのあり得ない」
「じゃあ私があんな無謀なことしたから、怒ってるの?」
「違うよ」
「じゃあ、どうして?」
「とにかく、凛音入ってきて!」

これ以上は理性が保てない。

チュッ―――――
「え?」
凛音が背伸びして、俺の口唇にキスをした。
チュッ、チュッ、チュッ――――
もう一度口唇にキスして、額、頬の順にキスしてきた。
「ちょっ……凛音…やめ――――」
「抱いてよ、海斗…」
「え……?」
「いつもみたいに、私の意識がなくなる位、めちゃくちゃに」
「私、海斗に抱かれたい…」


もうダメだ―――――
俺は凛音を抱き上げ、ベットに向かう。




俺の理性は完全に崩壊した―――――――
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