都合のいい女になるはずが溺愛されてます
フォローしようとしたら並んでた列の最前になった。
仁奈は口をとがらせたまま屋台のおっちゃんに注文してかき氷を受け取る。


「あのね、秘密ってよりは独占欲」


口に含んだら一転して幸せそうな顔になる仁奈。
今なら大丈夫かなと思ってさっきの話の続きをすることにした。


「……はい?」

「絶対誰にも知られたくない仁奈の秘密、俺は知ってるから優越感に浸ってんの」

「私の秘密……?だいたい暴かれてますけど」


不思議そうな顔で首をかしげる仁奈。
すると俺があげた髪飾りがゆらゆら揺れた。
……やっぱかわいいわ、プレゼントして大正解。


「仁奈、不安にならなくて大丈夫だよ。
見て、俺の写真フォルダ仁奈の浴衣姿でいっぱいなの。
バカみたいでもバカみたいに仁奈のこと好きだから大丈夫」

「え、いつの間に撮ったの?」

「仁奈隙が多いから簡単に撮れるよ。
けど、寝顔撮られるよりマシだろ?」


スマホの写真フォルダを見せて、たくさんの浴衣姿の仁奈と今朝撮りたての寝顔の写真を見せた。
すると仁奈は上目遣いで「さいてー」と唇をとがらせた。


かわいい仁奈のかわいいクセ。
それは誰にも言わない俺だけの秘密。




fin
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