1人で頑張らなくてもいいんだよ、俺にも頼ってよ
なくはないのか……
まあ、2人にしかわからないか
「早くサッカー部に入ってこいよな」
そうだ、サッカー部に入る為に海斗くんは走ってたんだ
健くんとは遊べなくなるな……
「もう少し待ってくれよな」
「うん、恋人を待つつもりで待ってる」
「ったく、そういう事を言うからBLとかってこの前誤解されたんだよ」
菜々美はクスッと笑うとおでこに手が当てられた
「帰るか……熱あったし」
「朝より楽だよ」
無理するなよなんて言ってくれた
「ねーー、もしかして俺は邪魔だった?
2人は付き合ってる?」
「邪魔じゃないよ、楽しかった
海斗くんにはいつも色々つきあってもらって悪いなって思ってるよ」
そういう意味で言ったんじゃないんだけどなぁ
剣也は水を飲みながら2人を見た
まあ、菜々美ちゃんがそういう返事なら付き合ってないんだろうな
海斗も何も言わないし……
海斗は元々世話好きだからそういう関係っぽいな
3人は店を出た
海斗がタクシーを拾って剣也とは別れた
家へ帰ってからも家事をしようと動く菜々美
「洗濯物いれなきゃ」
「駄目」
「夕食……」
「駄目(笑)」
え〜!
まあ俺が帰ったら絶対動くんだろうけどさ
少しでも動かない時間を作りたかった
宿泊訓練の事を色々話した
成田は最初よりよく笑う
嫌そうだった委員会の頃が嘘みたいだ
頭がいいから色々な知識が豊富だ
2人でも充分楽しかった