工業高校のイケメン達に愛されて【番外編】
____その日の夜。
リビングで進路希望調査票を穴が開きそうなほど見つめていた。
どうしようかなぁ…。
あたしは…本当は大学に行きたいんだけれど、経済的に難しいのがわかっている。
お母さんがひとりで働いてくれているから、ひとりであたしのことを育ててくれたから。
だから進学はせずに就職をして、お母さんを楽させてあげたいと…恩返しをしたいと、そう思う。
だけど、やりたいことを諦めきれない自分もいる。
…どうしたらいいんだろう。
その時、お母さんが帰ってくる音がした。
バタンと閉められた玄関の扉の音と共に、「ただいまぁ〜」と、お母さんの陽気な声が聞こえてきた。
「おかえりなさい、お母さん。」
あたしはリビングの扉の方に体ごと向けて仕事帰りのお母さんを迎えた。
「ただいま、緋奈。あら、なに見てるの?」
「あっ…」