工業高校のイケメン達に愛されて【番外編】
そこには、イルミネーションに向けてスマホを構えるあたしの後ろ姿が映っていた。
表情はよく見えないけど、なんだか必死そうな後ろ姿だ。
あたしにピントを合わせているから、イルミネーションはぼやけている。
ああ、おまけに髪ボサボサになっちゃってるし、恥ずかしいっ!
写真で自分の乱れた身だしなみに気がついて、慌てて手櫛で髪を整える。
「もう、これ、消して…!」
「やだ。」
「でも、イルミネーションあまり写ってないし…!」
「イルミより緋奈を撮りたかったから。」
「それに、あたしの髪の毛ボサボサ!」
「そうでもない、かわいいよ。」
「…も、もう。」
何を言っても折れてくれなくて、それどころかそんなふうに褒めてくれたら、あたしの方が折れるしかなくて。
あたしが諦めて頬を膨らませていると、翔くんが笑いながらあたしの頭を撫でた。