工業高校のイケメン達に愛されて【番外編】
緋奈が逃げないのはわかっているのに、逃がしたくなくなる。
俺ひとりしかいないのに、緋奈のことを独占したくなるんだ。
「翔く…っ」
名前を呼ばれ唇を離すと、真っ赤な顔で涙目の緋奈が視界に移る。
荒い息遣い、そして小刻みに震えた肩…もしかして。
「…怖いか?」
「あ…えっと…」
俺の質問に、明らかに動揺する緋奈。
なんて答えようか悩んでいるんだろうか。
「すこし…」
すると小さな声を発した緋奈に、俺が口を開こうとすると、緋奈が言葉を続けた。
「でも…緊張してるだけ…だから、やめ、ないで…っ」
俺が「じゃあ、やめようか?」というのを阻止して、必死にそう懇願する緋奈がかわいくて仕方なくて、緩む頬を抑えられない。
「わかった。俺に全部委ねて。…優しく、する。けど…もし痛くなったりしたら、すぐに言って。」