私の好きな彼は私の親友が好きで
陽菜ちゃんの買い物が終わり
「疲れたからお茶しよ~」と連れてこられたのが
コーヒーで有名なカフェ。
「私、キャラメルフラペチーノのトールサイズにしょう。
亮介君、私が席取っておくね」と言って席を探しに行く・・
席も無事に確保したので戻ってくるかと思いきや
陽菜ちゃんはそのままスマホを操作し始めた。
う~ん・・ランチは割り勘だった。
だからここは俺が出すのが普通なのか???
付き合っているなら解るけれど・・
2人で1,000円にはなる・・
いくらバイトしていても一人暮らしだから実家暮らしの
陽菜ちゃんや美月のように余裕は無い・・

美月は何時も割り勘だったし、休憩する時も自販機で飲み物を買って
公園のベンチで休憩していた。
この1ヶ月は美月の家にお中元で届き、飲まないからと言って
ワンドリップコーヒーや瓶に入ったアイスコーヒーを沢山持って来てくれ
「部屋帰ってコーヒー淹れようか」に落ち着いていた。

陽菜ちゃんの前でスマホを見るのは失礼な気がしていたが
普通に陽菜ちゃんは見ているのを目の当たりにして
飲み物を席に持っていき、スマホを取り出し、
既読が付いたか確認した・・
付かない既読に流石に心配になり
「美月、大丈夫?」
「具合悪い?」
とメッセージを送る。
難しい顔をしていたのだろうか
「亮介君、疲れた?」
「いや、大丈夫だよ。陽菜ちゃんは疲れたでしょう?」
「少し、疲れたけれど、これ飲んだから元気になった。」
「夕飯どうする?」
え、夕飯・・流石に・・
「陽菜ちゃん、門限あるでしょ?それに今日は一寸
急にだったから、これから用事があるんだ。ゴメン」
とありもしない用事を口にしていた。
「そうなんだ・・残念。楽しかったから又、出掛けようね💛」
その望んでいた言葉が思っていたより嬉しくなかった。

陽菜ちゃんと改札で別れ・・
さっきの駅ビルに戻り、あのヌイグルミを買った。
美月がそのヌイグルミを抱きしめてフニャフニャと顔が崩れるのが
眼に浮かぶ。
お会計の間にスマホを見るが、既読にはなっていない。
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