トンネルの向こう側
カランカラン♪
さやかが中にはいると、岡部さんがニコニコして、
「いらっしゃい、さやかちゃん」
その声に、厨房から将大が出てきた。
「さやか、大丈夫か?」
「うん。恭一さんの機転のおかげで、何とか…」
「ふ〜 良かった〜。 もうちょっとだから待ってて!」
「うん。」
「さやかちゃん、カウターで何か飲む?」
「ハイ。 コーヒーをお願いします。」
「ふふふ。将大くんには内緒だけどね〜
今日は朝からニコニコしてて、パートさんにからかわれてたんだよ!
休憩時間にケーキも取りに行ったんだけど、スキップしそうな感じで面白かったんだ〜」
さやかは、真っ赤になって俯きながらクスクス笑っていた。
最後のお客様が帰り、岡部さんがおもての看板の電気を消した。
20時10分前。
「将大くん! もう上がって良いよ!」
「ハイ。ありがとうございます。」
2人で店を出る時、岡部さんからも
「将大くん、さやかちゃん、お誕生日おめでとう。
また、明日な! お疲れさん!」
「「ありがとうございます。」」ペコリ
2人でお店を出る。
将大が左手にケーキの箱を持ち、右手を出したので私は左手を出してほんの3分の道のりを手を繋いで歩いた。
岡部さんがこっそり覗いてるのも知らず
「恭一に彼女が出来ると思ったのになぁ〜
何年も、お互いを思い合っていた2人には敵わないしな〜
恭一にも、
可愛らしいお嬢さんが現れますように!」